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こ~のてけてけ野郎が!
某放送局の番組で初音ミクがとりあげられたそうだ
もちろんえらく不本意な構成で
番組の作りが作為的だとか、これは報道側の驕りと悪意に満ちたものであるとか
そういう意見はこの場では申しません
そのかわり、現役のプロの作曲家のはしくれとして
初音ミクというソフトの利点と欠点をユーザーレビューさせていただく
まず、音声ソフトとしての音階発音の自然さの点は
前作に比べて格段に進化している
ただし、テンポ150以上の16分音符になるとやはり発音そのものがきびしいのは確かでもある
この点をとりあげておもちゃだと断定する自称職人もいたりするが
それはないものねだりの類
おそらくはVer.が進めば少しづつは解消される問題であるはず
テンポがはやくなると当然サンプル元である声の発声そのもの
つまり、「子音の立ち上がり」の速度が要求されるわけだが
良し悪しではなくこの立ち上がりは個別に違う
今回の藤田咲(だだったか?)さんの発声の癖をとりあげてどーこーいってもはじまらない
そのためにある程度EDITできるようなパラメーターが用意されているので
そこは持ち主の研究次第といってもさしつかえあるまい
次に、書き出したファイルそのものの精度は
加工しやすくある程度フラットに出されていると感じている
ヒューマナイズドエフェクトなどが常設されていると
MIXの際不自然さが目立ちすぎる音像になりがちだが
ここは非常に及第点であるといってもいいだろう
欠点としては、まずやっぱ結構重いw
とはいってもCore2マシンで2GBのメモリであれば問題はないだろう
あと、MIDIファイルからの読み込みの際テンポが反映されない
(これは設定の仕方とかを知らないだけかもしれんが
こういう検証をたかがワイドショーでやれとは言わない
だが、仕事で充分使えるソフト(実際、もう5曲以上仕事で使っている)を
作ってくれたYAMAHAの研究部とクリプトンの開発・営業部の方々の心中を察する次第だ
2007/10/20 (Sat.) Trackback() Comment(0) 未選択
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